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2012年2月24日

1日目

青森県の下北地域は、太平洋・津軽海峡・陸奥湾と3つの海があり、全国的にも稀に見る地域です。今回の市場調査の構成メンバーは、下北地域の漁師4名です。

彼らは底建網、定置網、刺網、ホタテガイ養殖、一本釣り漁業など様々な漁業をして生計を営んでいます。
一日目の夜ごはんは、1か月前から予約していた新橋駅近くにある居酒屋へ。
その居酒屋は、新橋界隈で繁盛している『魚食離れ』とは無縁なお店です。

(Facebookのアルバムを見ればわかる人はわかると思うので、お店の名前は書きません。)
刺身はウニ、タイラギ、カワハギ、ホタテ、鱈白子、しめ鯖、マグロ、サーモン、ブリ、イカ、タコ、ヒラメと、豪華でした。

見た目だけではなく、質も良かったと思います。インパクトのある盛り方は、素人からみても、印象的でした。

 

 

今回、漁師たちをこのお店に連れてきた理由は、

 

  1. 東京で流行っている店が出しているものを漁師自らが肌で実感してもらう
  2. チェーン展開しているお店に魚を出荷すると、リスクが大きい

 

この二つを感じてもらいたかったからです。
巻網や沖合底曳の販売戦略は全く違うかと思いますが、青森県の沿岸漁業者が獲る魚をお店に売ろうとするときは、漁師側がお店を厳選していく必要があるかと思います。

 

なぜかというと、流行っているお店やチェーン店に魚を出荷すると量を捌くことができますが、安定供給しなければいけないリスクも生じてきます。また、品質も落としてはいけません。こういったリスク回避のために、市場があり機能しているのですから、そのへんは市場に任せるべきです。

 

 

FTF.がやるべきことは、高品質のものを出荷したときに、高値で買ってくれる仕組みづくりをすることです。

そのために、現時点では、青森県で捕れる魚の中からいいものだけを厳選し、最高に美味しい状態で消費者に届けることで、消費者に価値を見出してもらうこと、これが一番の近道だと思っています。

 

こんな話をしながら、一杯やっておりました。

雑談のなかでは、刺網の目合いの話や、漁の仕方、いつの時期の○○カレイが最高だ、とかいろいろな水産談義を重ねました。

 

同じ青森県内なのに、お互いが知らないことなど、意見交換しながら美味しいお酒でした。

 

青森県漁業の将来を担う彼らに期待を寄せています。

(〜続く。)

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