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消費者・生産者・流通業者・水産業界に関わる方々へ

今日の水産業や漁村地域が抱える問題は魚価の低迷をはじめ、高齢化や後継者不足などにも悩まされています。これらの問題は、複合的に絡んでいるものであり、ひとつを解決しようとしても、ほかの問題が出てきます。

青森県は周りを海に囲まれ、好漁場が多くある地域でありながら、知名度的にはあまり高いとは言えません。また、青森県の大部分の漁村地域は、大消費市場から遠いという地理的要因や、ロット(数量・大きさ)がまとまらないなどから、魚の単価が上がりにくい状況にあります。単価が安いので、漁師は収入を上げようと、他人に負けないようにこぞって量を求めます。「多く獲ること」がひいては資源全体の減少を招きます。水産資源は石油や天然ガスなどの地下資源と違い、ある一定の資源を残すと、シーズン毎に再生産を行い、数を増やすという再生産能力があります。しかし、親魚の乱獲は、再生産を阻害し、資源量の減少にもつながります。この悪循環を打破するためには、少しでも魚の単価を上げ、漁師の収入を増やすことが必要だと思われます。

日本には約4000種の魚が生息していますが、水揚げされているのは約400種と言われています。有名な魚から地方でしか食べられないものまでいろいろあります。地方ならではの食べ方、地方だけでしか食べられていない魚もあります。新しく何かを獲るのではなく、今まであるものを発信していき、消費者と生産者の距離を縮めたいと考えています。
水産業はこのままでいいのか、ということを問いかけ、青森県内だけではなく、日本各地に存在する漁村のあり方について見直すとともに、魚食文化の発展につなげていきたいと考えています。

魚は一次処理を適切にすることで、味が格段に違ってくるものであり、このことを熟知し、実践している漁師や業者の方は多くありません。今まで値段の付かなかった魚や、傷物であるがために流通に乗らなかった魚などは、適切な一次処理と迅速な輸送手段によって、東京などの輸送時間のかかる大消費市場でも、産地で食べる美味しさが味わえます。

おいしい魚を届けることが大前提です。
今まで漁師は、網にかかった魚を箱詰めして終わりでしたが、『いいものを出荷すれば、収入に反映する!』といった、モチベーションの向上・維持を保つようなきっかけになればと思います。

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