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2012年5月19日

魚の年齢はどうやって知るのか?

魚の年齢ってどこからわかると思いますか?
調べる手がかりはですね、なんと!耳の中にあるんですよ。
外からは見えません。
この耳のなかに、耳石(じせき)と呼ばれる小さい石のようなものがあり、
ここに年齢が刻み込まれています。
魚の耳は音を聞くことのほかに、体のバランスをとる働きもしていて、
そのために耳石が収まっているんですね。
耳石は炭酸カルシウムからできており、
一日ごとに層のように重なって沈着していきます。
この層状の模様を輪紋(りんもん)といいます。
この輪紋を観察することで、魚の日齢や年齢を知ることができます。
しかし、すべての魚が耳石の輪紋から年齢がわかるわけではなく、
魚の種類によって見えにくいものがあります。
また、サメやエイなどは耳石を持っていません。
耳石のほか、ウロコや骨にも、木の年輪のように層状の模様が形成される
ので、これらからも年齢を調べることができます。
魚の寿命は魚種によって異なります。
たとえば、アユやシラウオの寿命は1年、サンマは2年、
サバは6
~7年、サケは3~6年、マイワシは約8年で、
タイセイヨクロマグロは20年以上ともいわれています。
さらに、人間顔負けの長生きの魚もいます。
“キャビア”で有名な、チョウザメの仲間のベルーガという魚で、
寿命は9
1~118歳と推定されています。
(出典おさかなマイスタークラブ通信10月号 No.29 2010.8.30)

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