お知らせ
2012年2月3日
夜の海で魚同士がぶつからないのは?
魚同士が、夜でもぶつからないのは、体の横にある「側線(そくせん)」というものが、大きな役割を果たしています。
側線は、体の表面の下に1本の管があり、そこに通じた小さな穴が並んだものです。
例えばマダイのような魚を横から見ると、その穴が1列に並び、1本の線であるかのように見えます。
管の中には感覚細胞があって、水流や水圧の変化、振動などを感じることができます。だから、魚は群れの中でも、暗い中でもぶつからないのです。
この能力によって、エサを感知したり、敵の動きも感じたりすることができます。
特に威力を発揮するのは暗い所や、濁った水の中です。
側線は、ふつう体の両側に1本ずつあります。しかし、なかにはアイナメのように5本あるものや、ダイナンギンポのように複雑な網目模様になっているものもいます。
マアナゴは、白い点の列が体の横を走っているのが特徴ですが、あれは側線の穴の周りが白くなっているものです。
今度、魚を真近で見ることがあったら、側線を探してみて下さい。
(出典おさかなマイスタークラブ通信10月号 No.29 2010.9.24)
ちなみに、魚が群れで泳いでいてぶつからないのも、側線が関係しています。
テレビなんかでイワシの群れの映像を見たことがあれば、想像できるかと思いますが、よくぶつからないもんだなと感心します。
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